アメリカ大豆協会

週報
2007.08.20
農業法案最新情報

上院農業委員会のメンバーはトム・ハーキン同委員会委員長より農業法案審議用草案を受け取った。同草案は公開されてはいないが、チャック・グラスリー上院議員(アイオワ州選出―共和党)は先週、これに言及した。草案は環境保全関連支出を増やし、農業補助金の上限をさらに厳しいものにしていると同議員は述べた。「コモディティ各章に関してはハーキン委員長の意向と私の意向にはそう大きな相違はない」とグラスリー議員は述べた。同議員は下院で可決された法案に盛られている農業補助金の100万ドルの所得上限の引き下げを要求すると述べた。さらに同議員は下院法案に含まれている税法改訂を伴うような農業法案の補正予算は一切支持しないとも述べた。ハーキン委員長の法案に関する所見は上院の夏季休会明けの9月初旬には公表される予定である。

一方、ノーム・コールマン上院議員(ミネソタ州選出―共和党)は先週、ミネソタ州で農業法案に言及した。上院は今年末までに新規法案を可決し、新法は農業生産者が喜ぶものになるだろうと同議員は述べた。同議員は下院の法案をまとめ上げた下院農業委員会のコーリン・ピーターソン委員長(ミネソタ州選出―民主党)の仕事ぶりを称賛した。コールマン議員は上院の法案も下院の法案と類似のものになると思われ、同議員としては上院の法案が恒久的災害支援と穀物保険の条項を含むように尽力すると述べた。

EUの穀物価格高騰が大豆ミールを下支え

小麦の不作およびコーンの収穫も旱魃で影響を受けてEUで穀物価格が上昇しているため、EUでは大豆ミールが穀類に対する競争力を増している。この状況は1990年代初めの共通農業政策改革以前の環境に類似している。現在の価格関係からEUが穀物飼料に代わり大豆や大豆ミールの輸入を増やす可能性があることから、EUの穀類価格が現在の高値水準から下落しない限り、大豆ミール価格には、下降リスクがほとんどない。

貨物輸送需要が低迷

6月のトラック、鉄道、水路およびパイプラインによる貨物輸送は3.4%落ち込んだ。これは約5%需要が下がった2006年11月以来最大の月次減少となった。7月と8月は伝統的に荷動きが少なく、またそうした状況が反映されると思われる。秋口には通常、新学期、秋の休日やクリスマス関連の商品や資材の輸送がピークを迎えるために動きは回復する。夏季の荷動きの鈍さはバージや貨車数の少なさでも確認されている。

バイオ燃料関連情報

バイオフューエル・インダストリーズ・グループのネクストディーゼル工場がミシガン州アドリアンで操業を開始した。同社の事業開発管掌役員ジェイソン・アイゼンバーグ氏は、同工場は最初はほとんど大豆油だけを原料として年間2000万ガロンを生産すると述べた。同社は年末までに生産能力の倍増を計画している。

アイゼンバーグ氏は同工場がミシガン州で稼動する2番目の生産施設であると付言した。同工場は大豆油の他に鶏の脂、牛脂やリサイクルされた植物油も精製するように設計されており、原料の価格変動に対応できるようになっている、と同氏は説明した。しかしダン・シコード部長は同社の製品は品質基準に合致し、価格的にも競争力があるものでなければならないと述べた。「我々は大豆をベースにした製品だけを生産する」と同部長は付言した。

その他の関連情報は下記の通り:

  • インペリアム・リニューアルズは正式にインペリアム・グレイス・ハーバーのバイオ燃料施設の開所式を行なった。年産1億ガロンの能力を持つ同工場は米国内で最大のバイオ燃料生産施設である。同施設は最高1億ガロンまでのバイオ燃料を生産する能力を持ち、最高1700万ガロンまでのバイオ燃料と原料も貯蔵できる。
  • ノバ・バイオソース・フューエルズはアイオワ州クリントンのクリントン・カウンティー・バイオ・エネルギー用に同社が設計し、建設を行なった年産能力1000万ガロンのバイオ燃料精製施設の買収契約を締結した。同施設はノバの専売特許のプロセス技術を使用した最初の商業用規模のバイオ燃料精製工場である。ノバは2006年3月に建設を開始し、それ以来、同精製設備は大豆油および他の低遊離脂肪酸原料から400万ガロン以上のバイオディーゼルを生産した。
中国の大豆輸入量が増加の見込み

中国穀類・油情報センター(CNGOIC)の最新の報告によれば、同国の2007−08年の大豆輸入は前年比11.3%増の約3150万トンと予想される。中国の大豆生産は今年、旱魃の被害を受けて、約7.3%減の1480万トンになる見込みで、供給確保に向けて輸入を増やす動きが予想される。

今年の輸入量は豚に病気が蔓延したため大豆ミールの需要が影響を受けたこともあり、前年と同じ2830万トンと予想されていたとCNGOICは述べた。また同センターは、2007−2008年の大豆油輸入が今年の予想輸入量250万トンを上回る290万トンに増加すると予想した。

またCNGOINCによれば、2007−2008年の飼料需要は3%増加し、9600万トンになると予想されている。飼料業界の今年のコーン消費はコーンの価格上昇と豚青耳病で需要が減退したことから、1.6%減の9300万トンになる見込みであるとCNGOICは述べた。

大豆コンプレックスは商品市場の急落と金融市場の混迷により安値引け

大豆コンプレックスは8月16日、商品の全般的急落と金融市場の崩壊により大きく値を下げた。ブラジルの通貨レアルの大幅下落で、ブラジルが大豆の作付け面積を増やす可能性が高まった。これは2007−08年の米国の輸出見込みに大きく影響することはないだろうが、期待されている2008−09年の大豆在庫減の度合いを大きく縮小させる。もし米国の大豆収量がエーカー当たり41.5ブッシェルのUSDA予想を上回らなければ、生産不足や突発的需要増のクッションにはほとんどならない。8月に入り、大豆収穫はエーカー当り41.5ブッシェルのUSDAの予想収量を上回る気配だった。そして、最近の異常な暑さにもかかわらず、コーン・ベルト北部における気温と雨量が適当な時期に安定しだした様子ゆえ、USDAの8月予想を上回る収量となると思われる。9月豆先物は$14.61下げて$293.67;11月物は$14.70下げて$299.27;1月物は$14.79下げて$305.06で終了した。9月ミールは$9.92下げて$241.18;10月物は$11.24下げて$243.39;12月物は$10.58下げて$248.57で引けた。9月油は$29.54下げて$760.59;10月物は$28.66下げて$756.66;11月物は$33.51下げて$771.61で終了した。

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