アメリカ大豆協会

週報
2007.05.14
USDA: 在庫減を予想

USDAは5月11日、3月初旬の展望会議以来初めてとなる2007−08年度予想の見直しも含めた重要な5月度コモディティ需給見通しの最新版を発表した。更新された2007−08年度予想はUSDAの3月度の2007年米国平均作付意向調査予測を初めて含めたものとなっている。継続中の世界貿易および穀類動向も含まれている。

大豆については、負担となっている1660万トンの水準にある旧穀在庫が2007−08年度末には収穫減少により871万トンに減る見込みである。USDAは2007年大豆収量を2006年のヘクタール当り2.87トンに比べヘクタール当り2.79トンと低めの予想を選択した。作付減少と2940万トンの輸出、4870万トンの搾油も含めた引き続き堅調な需要が、低下した収穫量のほとんど吸収するとUSDAは見ている。バイオ燃料向けの大豆油消費は116万トンから172万トンに急増し、大豆油在庫は98.8万トンに落ち込む。これらは従来の動向より見て適当な大豆と大豆油在庫水準だが消費増を賄うための在庫の取り崩しを反映している。

2007−08年の世界の油糧種子生産をUSDAは2006−07年の水準から380万トン減の3億9900万トンと予想している。生産量の予想が的中すれば、これは1995−96年以来初めての世界油糧種子生産の前年比減となる。世界の2006−07年油糧種子期末在庫は6830万トンと予想しており、増加の大半はブラジルとアルゼンチンからの輸出減による南米の大豆在庫増が原因としている。ブラジルとアルゼンチンの大豆在庫は2005−06年の水準から420万トン増の新記録となる3840万トンになると予想している。中国の2006−07年の大豆輸入は3000万トンと予想しているとUSDAは述べた。

ハーキン上院議員がバイオ燃料を新農業法の重点項目に含めることを要求

エタノール、バイオデイーゼルおよび他の再生可能燃料が関連業界の定着を確かなものとするために新農業法の「重要な部分」になるだろうと上院農業委員会のトム・ハーキン委員長(アイオワ州選出・民主党)は述べた。「再生可能燃料に関しては我々の動きは遅いと思う」とハーキン議員は5月9日のバイオ燃料と地方経済開発に関する公聴会の後に述べた。同議員は議会の予算案が作成されていないこともあり、再生可能燃料に関する財政支援の目標値は持っていないと述べた。

公聴会で問題となった点にはセルロース原料からエタノールを抽出するコストの低減およびエタノールの急成長に対応する輸送網の必要性が含まれていた。全米農業生産者協同組合会議のロバート・グラバースキ氏は、輸送網の整備がなければ中西部の州でエタノールの余剰が発生する一方、沿岸の州では大量のエタノールの輸入が行なわれる可能性があると述べた。

アイオワ州クロフォーズビルのバイオ燃料メーカー、リキシ・バイオフューエルズのニール・リッチCEOは輸入の同業界への影響を相殺するために新しい優遇策が必要だと述べた。全米バイオデイーゼル協会おおびアメリカ大豆協会は輸入バイオデイーゼルの1ガロン当り43セントに相当するこの優遇策提案を支持している。この金額の支払いは大豆油価格とアルゼンチンのバイオ燃料輸出と大豆油輸出の関税の差異を基準とする仕組みになっている。

アメリカ大豆協会のジョン・ホフマン首席副会長は、新農業法には「一種のバイオデイーゼル優遇プログラムを含む具体的なバイオデイーゼル推進策」が含まれるべきだと述べた。同副会長はこの推進策について近年バイオデイーゼル生産増を推進するのに有効だったコモディティ・クレディット・コーポレーション(CCC)のバイオ・エネルギー計画と同様の運営が可能だろうと述べた。このプログラムの下ではUSDAは全バイオデイーゼル生産に対し米国のバイオデイーゼル生産業者への補填にCCCのコモディティを利用する。

関連ニュースとして、チャック・グラスリー上院議員(アイオワ州選出・共和党)は輸入バイオデイーゼルが現行税制優遇で得ている恩典を相殺する方法の模索を支持している議員の一人である。この問題は省庁の管轄権により新農業法の一部というよりもむしろ間もなく提出が予定されているエネルギー関連一括法案の一部となる可能性がある。

バイオデイーゼル向け大豆油消費が3月に急増

大豆油のメチル・エステル(主にバイオデイーゼル)用消費は3月に9.98万トンと2006年8月の9.43万トンを上回って新記録となった。昨年の8月以降、バイオデイーゼル生産は収益幅減により落ち込んでいた。収益幅は11月以来、着実に回復してきたがバイオデイーゼル生産の大幅増が見られたのは3月が初めてで、これは冬が終わり、この数ヶ月間のバイオデイーゼル消費に伴うものと思われる。

米国のバージ運賃は低下するも予想の範囲内

米国のバージ運賃は、イリノイ川料率で見て3月初旬の285%から5月1日には214%とこの間約25%の低下傾向と、ここ2ケ月間ぱっとしない動きをしてきた。しかし、こうした下落傾向は異常なことではなく、実際、例年の予想に沿ったものである。昨年も運賃は25%低下した。2年前には低下率は40%にもなり過去5年間の平均低下率は24%だった。イリノイ川の運賃はアッパー・ミシシッピー川が航行可能になり、航行開始後の荷動きの一時的急増が落ち着くと低下する傾向にある。今年は特に急増と言えるほどのものはなかったが、それでも運賃は例年通り低下した。今までの時期的変化によれば運賃は6月に2%上昇する。運賃は8月には45%上がり料率の311%になると予想されている。昨年は5月から8月の間に運賃は55%増と例年の36%増を上回った。

大豆コンプレックスは大豆からの転作減で堅調に推移

大豆コンプレックスは5月10日、コーンから大豆への転作面積の減少予想から大豆価格が比較的堅調だった一方、順調な作付天候がコーン市場に引き続き悪く作用したことから概ね安く引けた。USDAの新穀在庫はアナリストの平均予想(約40.8万トン減)を大きくは下回らなかった。しかし期末在庫の前年比大幅減と2008年の米国の作付が増加せず、南米の作付面積も大きく増加しなかった場合にはこの在庫減が2008−09年にどんな影響をもたらすかを勘案するとUSDAの新穫在庫は価格の下支え材料と見られるだろう。ブラジルのレアル高は増産をするための2008年5月の8.00ドルの優遇策の効果を低減させている。こうした状況から、旧穀の残りが新規収穫に先立ち、農場から出荷される今年夏の終盤を除いて、直近の大豆先物は7.00ドルを超える水準に保たれると思われる。石油価格が現在の水準で推移すれば今年夏の終盤には大豆ミール価格が極端に下落し、大豆油製品シェアが異常に高くなることも有り得るだろう。マレーシアの椰子油在庫は生産不振と堅調な輸出によりタイトになっている。5月豆先物は$0.28下げて$269.33;7月物は$0.46下げて$274.20;8月物は$0.37下げて$276.68で終了した。5月ミールは$3.31下げて$213.74;7月物は$3.31下げて$219.25; 8月物も$3.31下げて$222.22で引けた。5月油は$10.14上げて$734.13;7月物は$9.04上げて$743.39;8月物は$9.26上げて$748.24で終了した。

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