アメリカ大豆協会

週報
2007.03.05
USDAは2007−08年の大豆作付面積を2850万ヘクタールと予想

先週の年次農業展望フォーラムで発表された最新の予想によればUSDAは2007−08年の大豆作付面積が2850万ヘクタール、また大豆生産量が7840万トンになると見ている。農業生産者が大豆よりもコーンの作付けを増やすと予想されることから生産量は新記録となった昨年比10%減になるとUSDAは述べた。

今年の大豆収量についてUSDAは1989−2006年の地域別収量傾向値に基づき2.79ヘクタールになる見込みと述べた。「特に高収量のコーン・ベルトにおける作付面積減少は収量増を下げる可能性がある」とUSDAは述べた。

需要に関しては、USDAは大豆搾油量が約4950万トンになろうと述べた。「大豆価格は高いものの、堅調な製品価格と比較的潤沢な大豆供給に支えられ国内搾油量は若干増加すると思われる」とUSDAは述べた。米国の大豆ミール消費はコーン副産物の供給増、および比較的高い飼料コストにより養鶏や養豚の増加が小幅と予想されることから、1−2パーセントの伸びに止まる見込みとUSDAは述べた。コーン価格高が引き続きミール価格を下支えすると思われる。一方、USDAはまたバイオデイーゼルに対する世界的需要増により、全ての植物油価格が底固く推移することから大豆油価格も上昇するだろうと述べた。

USDAは大豆輸出が2006−07年比2%増の3060万トンになると予想している。大豆輸出自体は増加すると予想されるが「上昇する大豆価格が外国の農業生産者に増産を促す魅力的な材料となっている」ため米国のシェアは低下する見込みであるとUSDAは述べた。米国の2007−08年度期末在庫は1010万トンと予想されている。

中国が同国における大豆ミールや大豆油に対する需要増と過去数年間に建設された過剰搾油能力により、今後とも世界的な大豆輸入量増を牽引するだろうとUSDAは述べた。

関連ニュースとして中国は先週2007年の大豆輸入が昨年の2827万トンから3000万トン超に増加するとの予想を発表した。これは同国の大豆搾油能力が引き続き増大していることが主因になっていると、中国穀類・油情報センターは述べた。中国の2006年度大豆油輸入は前年比8.9%減の154万トンだったが、逆に大豆油輸出は前年比86.7%増の117,709トンに上った。

USDAは2007−08年度米国農業経済の好調を予想

USDAは先週2007−08年度の米国農業部門に関する非常に明るい見通しを発表した。2007会計年度の輸出は新記録となる780億ドルに上ると予想された。これは昨年比93億ドル増と過去二番目に大きい増加であり、かつ4年連続の記録更新になるとマイク・ジョハンズ農務長官は述べた。「増加の2/3は穀類と油糧種子部門によるもの」と同長官は付言した。

ジョハンズ長官によればエタノール増産に起因するコーン需要、小麦に関する競争減、および南米の油量種子生産の小幅な伸びなど、いくつかの動向が輸出額を引き上げ、米国の競争力を優位に保っている。

また首席エコノミストのキース・コリンズ氏は2007年および「それ以後」についても農業収入に関するバラ色の見通しを述べた。「穀類と畜産両方の収入が総計で昨年を160億ドル上回る過去最高額になると予想される」と述べている。しかし2007年の農業関連純現金収入は、政府補助金減と生産コスト増を反映し670億ドルと昨年比微増に止まっている。農業生産関連の現金支出はこれも過去最高の2230億ドルと6年連続での増加となろう。肥料と燃料が過去4年間に亘り年間平均増加額110億ドルの1/4を占め、労務費、飼料コストや金利が他の主要支出増要因となっている。

議会からの早期新農業法案提出は見込み薄

国事局(BNA)は議員が予算委員会からの財政支出基本方針を待っているため新農業法案が議会に提出されるのは早くても4月末になると報道している。一方、下・上院農業委員会の委員はコモディティ支援プログラムの現在認められている支援水準を上げる、あるいは少なくとも維持したい構えである。

下院議員の補佐官はBNAに「予算がどの位付くのかはっきりしないうちは農業法案を作れない」と語った。同補佐官は下院農業委員会のコリン・ピーターソン委員長(民主党・ミネソタ州選出)は4月下旬あるいは5月初旬に法案を提出、7月までに本会議に持ち込み9月に最終審議を行いたい意向であると語った。現農業法は9月29日で期限切れとなる。上院農業委員会のトム・ハーキン委員長(民主党・アイオワ州選出)も同様の日程での推進を考えている。

バイオデイーゼルの低収益率が大豆油価格を抑制している模様

2005年夏から2006年初めにかけてはエネルギー価格が高騰し、暖房油の代わりに大豆油を燃焼させることも経済的に可能だった状況が大豆油価格を下支えしていた。これが何ヶ月にも亘り大豆油価格の底値を形成してきた。それ以後、大豆価格は上昇し、暖房油価格は下落したため、工業用ボイラーで大豆油をそのまま燃焼させるのはもはや問題ではなくなっている。大豆油価格は大豆油をバイオデイーゼルに変える事業収益性をほとんど失くしてしまう水準にまで上昇している。そうした状況の変化が2007年初頭以来、大豆油価格を抑制してきたと思われる。大豆先物がコーンを後追いして上昇を続ける一方、バイオデイーゼルの低収益率が大豆油価格を抑え、油のシェアを12月の43%超から今月は40%以下に減少させている。

関連ニュースとして先週、国勢調査局は1月の大豆油在庫を148万トンと発表したがこれは業界の予想を45,400トンも上回る非常に大きな数字であった。1月の大豆油生産と推定消費量はほぼ予想通りであった。より詳細に見ると1月の在庫量を記録的な水準に押し上げたのは12月末在庫が34,500トン上方修正されたためだった。

大豆コンプレックスは投機売りで安値引け

大豆コンプレックスは3月1日大規模な投機売りと先行き供給増の見通しを反映し大幅に安く引けた。コーン価格の堅調が直近の大豆市場高騰の主要因となっており、旧穀大豆の需給統計への関心の移行、南米の収穫状況、テクニカル条件が買い過ぎとなっている状況、大量の出荷などが市場を下げる要因となり得るだろう。3月豆先物は$9.92下げて$274.20;5月物は$9.37下げて$279.88;7月物は$9.65下げて$285.22で終了した。3月ミールは$5.07下げて$242.29;5月物は$5.62下げて$248.68; 7月物は$9.65下げて$254.08で引けた。3月油は$15.87下げて$651.02;5月物は$16.53下げて$661.60;7月物は$14.77下げて$671.96で終了した。

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